皆さん、お久しぶり!ゴル男である。
全く無気力な我が飼い主♂に代わって、今回は、私が書くことにする。
まあ、本人も書いているように今の我が飼い主♂は無気力の塊と化しており、これまでも我が家のαには粗大ゴミ扱いされていたが、この状態だと実際に「処分」される日も近いだろう。
そんな駄目飼い主の話はこの辺で終わりにして、今回は、私が思うところの「理想の飼い主」について書きたいと思う。
これまで、我が飼い主♂は「αへの道」と題して、色々なことを書いていたが、方法論的には間違っていないと思うし、多分、努力すれば「α」「リーダー」「ボス」になれると思う。
まあ、難しい話は我が飼い主♂に任せるとして、私は「私の本音」を書きたいと思う。
多分、皆さんの愛犬も同じように感じているだろうから、参考になると思うのだが・・・
我々「犬」は「狼」の特性を受け継いでいる部分も多く、犬種によっては、「見た目」も似ていて、まるで「狼」そのもののように誤解されることもあるようだ。
しかし、我々は「イエイヌ」であって「狼」ではない。
確かに「狼」から受けついでいる「特性の一部」が強化され、「狼」以上の能力を持つ「犬」もいる。
嗅覚については、ブラッド・ハウンドは「狼」に勝ると言われているし、羊を追い込む能力では、ボーダー・コリーが勝ると言われている。
さらに、総合的な能力ではジャーマン・シェパードが勝るとも言われている。
ちなみにネズミ狩に関しては、「猫」よりも「テリア種」の方が勝っている。
何故だろうか?
私は、この一番の理由は、我々「犬」が日常生活の中で、他の動物を捕獲して「食糧」とする習慣を持ち合わせていなかったからだと思う。
多分、我が「犬」のご先祖様達は、「食」は「人」に依存することに決めていたのだろう。
だからこそ「人」との暮らしが成り立ってきたのだと思う。
実際「狼」の狩の成功率は10%程度と言われているのだから、「食」が確保されれば、危険を冒してまで「狩」をする必要はなかったであろう。
私は、これも「犬」が「人」との共生の道を歩むきっかけの一つとなったと思っている。
だから、飼い主として我々「犬」に対する「食餌」の提供は、太古の昔からの契約内容の一つとして確実に履行されることを望む。
ただし、この場合でも「いい加減」な対応をする飼い主では困る。
「ここに置いておくから、喰え」といった態度では、私達は納得出来ない。
「天の恵み」と感じることはあっても「飼い主」と「食餌」が結びつくことはない。
「食餌」は飼い主と我々「犬」との関係作りに役立つ大きなきっかけとなるのだ。
「食餌」について、そんな状況で「α」を目指すのなら、きっぱりと諦めて欲しい。
所詮「無理」だと思う。
ちなみに「狼」の場合、食べる際にも「序列」があるが、我々の場合には「早いもの勝ち」が普通である。ただし、仔狼の場合には、大人の口元を舐めて「吐き戻し」を促して「食べ物をもらう」習慣がある。
多くの場合、「犬」は吐き戻したりはしないし、ましてや「人」は全くしない筈である。
それでも、私達が飼い主の口元を舐めるのは、難しい理屈は抜きにして「親愛の情を示す」程度に理解してもらいたい。
さて、次に私が飼い主に期待するのは「安心」「安全」の確保である。
私達は孤独を嫌う。
出来ることならば、いつも誰かと一緒にいたいのだ。
特に新しい「家」に迎えられたときには、置き去りにされるかも知れないといった孤独に対する「不安」が大きい。
実際、我々は、生家で生涯を過ごすことはほとんどない。
親兄弟との別れを経て、新しい飼い主に迎えられることが一般的であろう。
幼い頃の我々が不安になるのは当然のことと言えないだろうか。
先ず、この不安感を解消して欲しい。
方法はいくつかあると思うが、安心して大丈夫ときちんと伝えて欲しい。
そして、ここが肝心なのだが、様々な経験を飼い主の庇護の下でさせて欲しい。
決して無謀な「冒険」はさせないで欲しいのだ。
どんな動物にも共通していると思うのだが、未知なるものに対する「恐怖心」は常にあるのだ。
そして同じように未知なるものへの「好奇心」もある。
そして「好奇心」が「恐怖心」に勝れば、対象に「近づく」だろうし、「恐怖心」が勝れば「逃走」することになる。
そして、仮に「好奇心」が「恐怖心」に勝った場合でも、「警戒心」まで無くなっている訳ではない。
だから、対象の反応によっては「逃走」か「闘争」という選択肢は存在するのだ。
この際、飼い主と一緒にいれば「安心」「安全」だということを我々が理解していれば、過度に恐れることも過度に警戒することも逃げる必要もないのだ。
これを我々にきちんと伝えてくれないと外出時に飼い主が苦労することになる。
間違いなく我々は警戒心の塊と化しているだろうし、飼い主の存在すら忘れてしまうこともあるだろう。
愛犬との外出時に必要以上に苦労したくないのなら、この点を上手く伝えて欲しい。
次に我々には教育を受ける権利があると思う。
「しつけ」は義務教育だと考えて欲しい。
もちろん飼い主の義務である。
人と暮らす上での最低限の知識を我々に与えてくれなければ困る。
犬社会の常識と人社会の常識の違いをきちんと教えてくれなければいけないのだ。
そして更に「高等教育」もお願いしたい。
でもこれは、決して「訓練」「トレーニング」のことを言っているのではない。
「飼い主自身」を教えて欲しいのである。
実際、私達は「人社会のルール」ではなく「飼い主の考え方」で行動させられることの方が多いと思う。
いわば「飼い主の都合」で様々なことが決められてしまう。
ちなみに我が飼い主♂は幼い頃から私に散歩中の「犬との挨拶の独特の仕方」を教えた。
理由は奴が他の犬に触れなかったことにある。
自分の犬嫌いを私に押し付けたのである。
私は出会った犬に対して常に顔を上げ、正目を向き、じっとしているように教えられた。
結果、私は、先方の仔が私の匂いを嗅ぐ間微動だにせず、待つようになった。
しかし、私が先方の仔の匂いを嗅ぐことは許されなかった。
これは今でも私の中に染み付いてしまった「間違った教育」である。
でも、このような奴の自分勝手な教育は私に「奴を教えた」。
私にどのように振舞って欲しいのかを我が飼い主♂は、かなり自分勝手な理由ではあるがしっかりと私に教えた。
私は犬との出会いで自分の意思で動くことさえ許されなかったのである。
結果、私は正面から近づいて来た犬にいきなり顔を噛まれたこともある。
それでも私は、先方を噛むことはしない。
我が飼い主♂が認めない限り「反撃」はしない。
そんなとき私は必ず奴にアイコンタクトをし、反応を確認する。
たとえ離れていても、奴に「止めろ!」と言われれば、不本意ではあるがその場を離れ奴の元に行く。
そして奴が止めなければ、先方の仔を「押さえ込む」程度の事はする。
ただし、「噛む」ことはしない。理由は「奴が許さない」からである。
たとえ、どんなに耳元で吠えられても私は無視することが出来る。
たとえ、どんなに楽しい気分でドッグランにいても、これから皆で楽しいご飯という寸前でも、奴にリードを着けられれば、黙って車に乗り込み、クレートに入り静かに待つことが出来る。
実際、ほとんどの場合、私がドッグラン恒例のBBQに参加することはない。
毎回、周囲に漂う美味そうな匂いを嗅ぎながら車中で待機である。
でも、奴は私の健康を気遣っているのだ。
私のヘルニアが悪化しないように体重コントロールや寒さに関してかなり考えてくれている。
その代わりと言っては変だが、私はそれ以外の行動では常に自由にしている。
特にドッグランでは、壊したいものを見つければ確実に破壊する。
奴も一応怒ったふりはするものの、本気でないことはお見通しである。
だから、何でも壊す!
奴以外の管理人からもたまに注意されることもあるが「そんなの関係ねえ!」「馬耳東風」「糠に釘」「カエルの面にション・・・」まあ、これ位でいっか。
まあ、毎回、こんな感じである。
「本当にゴルは生意気だよな~」という声を何度も聞いたが、これも私には関係ない。
私の不始末は全て我が飼い主♂の責任である。
たまに奴に「金属は止めろよ」と言われハッとすることもあるが、基本的にはやりたい放題である。
ドッグランを出て梨畑に行きたくなれば、勝手に行く。
まあ、人はこれを「脱走」というようだが、私にすれば「散歩」に過ぎない。
奴も慌てることなく「ゴル!いい加減にしろよ」と言う位で、実際どうということはない。
それに私も含め「管理犬」と言われる仲間は、ほとんど飼い主に構ってもらうことなどない。
いつも「ほったらかし」である。
もっと我々に感謝してもらいたものである。
実際にいろいろなワンコの教育係は我々「管理犬」なのだから!
まあ、そうは言っても家では、奴が食べるものは必ずといって良いほどお裾分けがある。
少量であるが、私は奴との一体感を味わうことが出来るのだ。
いつも悪口ばかりを言い合う仲なのだが、お互いの信頼関係はある、と思っている。
私はこれが「高等教育」だと思う。
私以上に奴を知る犬は他にいない。
奴も興奮しきった私を一瞬で冷静に出来るのは俺しかいない!などとつまらないことを自慢げに言うことがある。
まあ、確かにそれは正しい。
私達にはそれなりの「絆」があると思う。
だからこそ、私は「我慢」も出来るのだ。
奴の自分勝手な意向に従うことに喜びを感じることも出来る。
多分他の「管理犬」も同じだと思う。
そうでなければ、自分勝手な「管理人」に素直に従うことなどしない。
決して「我慢」などしない。
皆さんはどうだろうか?
愛犬との「絆」はしっかりしているのだろうか?
飼い主の自分勝手な意向を愛犬は喜んで受け入れてくれているのだろうか?
さて、今回はこれで終了する。
また、機会を見て参上したいと思っているので、それまでの間、乞う、ご期待!
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